こんにちは、かなとです。
『悪いものが、来ませんように』は、二度読み必須と聞いて、気になり、さっそく、読んでみました。
二度読み、どんでん返し、このワードは惹かれますよね、、。
<イヤミス、どんでん返し、叙述トリック>
助産院の事務に勤めながら、紗英は自身の不妊と夫の浮気に悩んでいた。誰にも相談できない彼女の唯一の心の拠り所は、子供の頃から最も近しい存在の奈津子だった。そして育児中の奈津子も母や夫と理解し合えず、社会にもなじめず紗英を心の支えにしていた。二人の強い異常なまでの密着が恐ろしい事件を呼ぶ。紗英の夫が他殺体で見つかったのだ。これをきっかけに二人の関係は大きく変わっていく! 一気読みが止まらない、そして驚愕のラスト! 「絶対もう一度読み返したくなる!」「震えるような読後感!」と絶賛された傑作心理サスペンス!
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感想→読み返すと印象がガラリと変わります!
2度読み必須と言うことで、読んでしまった後、すぐに読み返しました。
1回目と2回目の印象がガラリと変わり、全く別の物語を読んでいるかのようです。
見方が違うとこうも変わるのかと驚きました。
著者さんの巧みな文章構成とストーリー展開に脱帽です。
私は2回目の方が面白かったです。
色んなことがわかって、ストンと腑に落ちます。
しかし、人間関係の距離感がやっぱり可笑しい、、、。
あらすじ ポイント4つに分けて(ネタバレ少し含みます。)
1.奈津子と紗英の関係
冒頭からずっと気になるのが、奈津子と紗英の関係性。ちょっと近くないですか、、、。
紗英の夜勤明けを待って、ご飯を一緒に食べたり、和室で一緒にお昼寝したり、風呂場で髪を切ってあげたり、、、。
2人はとても仲が良い。でも、なんか、距離感が微妙に可笑しい。何か引っかかって、スッキリしません。違和感がずーーっと残りながら、物語は進んで行きます。
2.紗英と大志の関係
この二人の間には子供がおらず、毎月排卵日に合わせて子作りをしているが、なかなか恵まれません。2人の関係も上手くいっていない様子です。
そして、大志の携帯には、『み』という名前で登録された人物とのメールのやりとりがあり、浮気の疑いが発生します。
3.視点が3つ
そして、視点が3つあります。
奈津子と紗英ともう一つ、誰かが奈津子と紗英の知人にインタビューをしています。証言と書かれています。
その証言の中に、「こんな事件の子と」と紗英を表す言葉がでてきて、「殺されたっていう旦那さん」という話もでてきます。
ここで、殺人事件が発覚したことがわかります。
4.「奈津子と紗英の関係性の違和感」と「殺人事件」
奈津子と紗英の違和感ある関係が、気にはなりますが、殺人事件も起こり、「誰がどのように殺したのか」も気になるため、違和感を持ちつつ、話は先へ先へと進みます。
そして、ある1文に差し掛かった時、あれ???と、今まで、読みながら積み上げてきた物語が、足元から崩れていきます。
そこから真実が徐々に明らかになっていき、この本の本来の面白さが始まります。
最後に
貴雄が殺されたことによって、誰がどのように殺したのかと事件の方にも気を取られてしまうので、終始、奈津子と紗英の関係性の違和感がずーーっと気になり、モヤモヤします。
ある1文に辿り着いてから、違和感が徐々に晴れていきますよ。
そして、最後まで読んだら、間髪入れずにもう1度読むことを強く推奨します。
2度読むとこの本の面白さ(気持ち悪さ?!)がわかり、タイトルの意味がじんわりと伝わってきます。
<イヤミス、どんでん返し、叙述トリックあり>
最後に
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『悪いものが、来ませんように』も含まれています。(執筆時 2023/06/06)
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最後まで読んでいただきありがとうございました♪