こんにちは、かなとです。
今回は、伊坂幸太郎さんの小説『マリアビートル』をご紹介させていただきます。
殺し屋シリーズ第2弾です。
あらすじ
殺し屋シリーズ累計300万部突破!
東京発盛岡着、2時間30分のノンストップエンターテインメント!
幼い息子の仇討ちを企てる、酒びたりの殺し屋「木村」。優等生面の裏に悪魔のような心を隠し持つ中学生「王子」。闇社会の大物から密命を受けた、腕利きの二人組「蜜柑」と「檸檬」。とにかく運が悪く、気弱な殺し屋「天道虫」。疾走する東北新幹線の車内で、狙う者と狙われる者が交錯する――。
小説は、ついにここまでやってきた。映画やマンガ、あらゆるジャンルのエンターテイメントを追い抜く、娯楽小説の到達点!
『グラスホッパー』『AX アックス』に連なる、殺し屋たちの狂想曲。
(「BOOK」データーベースより)
Audibleとは
・Amazonが提供する「聴く読書」サービスです。
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感想(スリリング、愉快、考えさせられる)
今回でてくるキャラクター達もユニークで魅力的です。
殺し屋なんですが、身近にいそうな感じで親近感を持たせてくれます。
『きかんしゃトーマス』をこよなく愛する檸檬や、冷静沈着で文学を好む蜜柑。そして、天道虫は、運がとてつもなく悪く、弱気な性格ですが、頭の回転は速く、状況判断も速いです。その弱気な性格とは裏腹に、瞬時に首を折り秒殺します。アルコール依存症の木村は、その軽口が意外にも知的で洒落ており、カッコいいです。
一方、見た目は優等生だが内面は危険な中学生が、物語に不穏な空気をもたらします。内面を知れば知るほど、不快感が増します。
物語のクライマックスには、予測不可能な展開と見事な伏線回収が読者を引き込みます!
Audibleで聴く際のポイント
登場人物が多くて少し混乱します。
視点が次々と変わるので、今、誰の立場で話が進められているかを意識しながら聴くと、話の流れをつかみやすいです。
→章の初めに視点が誰なのか話すので、聴き逃さないように注意が必要です。
登場人物を把握するとさらに聴きやすくなります。
七尾(天道虫てんとうむし) | 運がない殺し屋。 |
木村雄一(きむら ゆういち) | 元殺し屋。アルコール中毒。息子の渉を男手一つで育てる。 |
蜜柑と檸檬(みかん、れもん) | 二人組の殺し屋。蜜柑は文学好き。檸檬は『きかんしゃトーマス』が好き |
王子慧(おうじ さとし) | 外見は優等生だが、内面は危険な中学生 |
真莉亜(まりあ) | 仲介屋。七尾に指示を出す女性。 |
狼(おおかみ) | 七尾に恨みを持つ殺し屋。 |
峰岸(みねぎし) | 裏社会の有力者 |
スズメバチ | 毒を得意とする男女二人組の殺し屋。 |
桃(もも) | 情報屋 |
本の情報
著者:伊坂 幸太郎
出版社:KADOKAWA
単行本: 2010/9/23発売、 465ページ
文庫:2013/9/25発売、592ページ
オーディオブック時間:19時間24分(私は2倍速で聴いてます → すると約9時間半)
ナレーター:原島 梢(声優)
オーディオブックの再生速度は、わりとゆっくりめなので、2倍速でも聴きとりやすいです。
最後に
殺し屋がでてくるので、殺伐としたシーンも多く、殺し方も首を折ったりなど容赦なくやりあいます。
しかし、登場するキャラクターたちは私たちと変わらない、ごく普通の人間らしい一面も持ち合わせており、日常と非日常が交錯するこの正反対の空気感が、この作品の魅力の一つだと思います。
登場人物が多く、頭が混乱しそうですが、ポイントを押さえて聴くと話の流れをつかみやすくなります。
ぜひ、Audibleで伊坂幸太郎さんの殺し屋の世界観を味わってみてください。
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伊坂幸太郎のAudibleで聴ける作品
(2024年2月27日時点)
殺し屋シリーズ
死神シリーズ
他の作品
この記事が少しでもお役に立てたら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!