こんにちは、かなとです。
どんでん返しと詐欺。
怒涛の伏線回収はすごいです。
あらすじ
人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。やがて同居人は増え、5人と1匹に。「他人同士」の奇妙な生活が始まったが、残酷な過去は彼らを離さない。各々の人生を懸け、彼らが企てた大計画とは? 息もつかせぬ驚愕の逆転劇、そして感動の結末。道尾秀介の真骨頂がここに! 最初の直木賞ノミネート作品、第62回日本推理作家協会賞受賞作品。
(「BOOK」データーベースより)
Audibleとは
・Amazonが提供する「聴く読書」サービスです。
・ジャンルは、小説、ライトノベル、ビジネス書、自己啓発本など、12万以上の作品が聴き放題。
・洋書もありますので、英語のヒアリングにも活用できます。
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※Audibleは無料体験中でも解約できます。解約したとしても、無料期間内であれば利用は可能です。(次回請求日の前日まで聴くことができます!)
感想(スリリング、愉快、驚愕)
なんといっても、どんでん返しのスケールがでかかったです!
ん??!これでいいのかと違和感があるところも、終盤でどんでん返し→怒涛の伏線回収!ですっきり。どんでん返された時は、えーっっ、そこ、どんでん返すの!!と、やられた感まんさい。まさかの展開でした。完璧に著者さんの思うツボで楽しんで聴いてました笑。(イインデスケドネー、タノシンダノデ、、。)
どんでん返しもインパクト大だったのですが、他にもすごく楽しめた作品でした。
冒頭から鮮やかな展開で物語の世界に引き込まれ、これは面白そうとがっちりハートをつかまれました。
タケさんとテツさんのボケとツッコミのような楽しい会話のやりとりが絶妙で、特にテツさんのボケ具合が最高でニヤニヤ笑えます。ちょっと話が進むと、テツさんより、さらにうわてがでてきます笑。
そして、この2人は詐欺師なのですが、その手際の良さと、巧妙な手口に毎度驚かされました。後半は、全力投球の頭脳対暴力戦で、ドキドキハラハラです!!
Audibleで聴く際のポイント
ほとんどタケさんの視点で話が展開していきますが、途中、視点が変わるところがあります。そこは少し気をつける必要がありますが、登場人物が多くないので、比較的聴きやすいです。
話の流れをつかむまでは
・冒頭部分を何度か聴きなおす。(私は冒頭部分5分程度を2、3度聴きなおします)
・速度は速めない。(私は1~1.2倍速で聴いています)
話の流れをつかむと、速度を上げても理解しやすいです。
冒頭部分をそのまま、なんとなく理解しながら聴き進めても、だんだんと話は頭に入ってくるようになりますが(大事なことは、何度か繰り返し出てきますので。しかし、伏線は聴き逃したら終わりです泣)、冒頭部分をちょっとマメに聴くことで、ぐっと聴きやすくなり、最初から本の世界に入り込めますよ。
テツさんは本で読んでも、ついつい笑ってしまう癒しの天然キャラですが、Audibleで聴くとナレーターさんの表現力がバッチリでさらに楽しめます♪
毎回思うのですが、1人で登場人物全員の声をしているのは、ほんと驚きです。違和感ないですよ。
登場人物を把握するとさらに聴きやすくなります。
武沢 竹夫(たけざわ たけお) | タケさん、妻:雪絵(ゆきえ)、娘:沙代(さよ) |
入川 鉄巳(いるかわ てつみ) | テツさん、妻:絵里(えり) |
河合(かわい)まひろ | 18才、スリで生活費を稼ぐ |
本の情報
著者:道尾 秀介
出版社: 講談社
文庫: 2011/7/15発売、 520ページ
オーディオブック時間:13時間6分
ナレーター:多田 啓太(声優)
オーディオブックの再生速度は、わりとゆっくりめなので、2倍速でも聴きとりやすいです。
徐々に速度をあげてみて、自分の聴きやすい速さで。
今回、私は1.5倍速で聴きました。言葉の聴きとりやすさ、理解しやすさが、私にはちょうど良かったです。2.0倍速でも聴きづらくはありませんが、ちょっと想像しながら聴くには、1.2~1.5倍速が私にはあってそうです。
最後に
このタイトルの『カラスの親指』にも深い意味があるんですよ。
いろんなところに、様々な伏線が張り巡らされて、それが終盤に気持ち良く回収されていきます!(えっマジでってびっくりでした笑。)
ぜひ、ナレーターさんの声でこの作品を楽しんでみてください。ハラハラドキドキ臨場感ありますよ。
※Audibleは無料体験中でも解約できます。解約したとしても、無料期間内であれば利用は可能です。(次回請求日の前日まで聴くことができます!)
道尾秀介のAudibleで聴ける作品
(2024年4月4日時点)
2024年4月26日配信予定
2024年6月14日配信予定
この記事が少しでもお役に立てたら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!