こんにちは、かなとです。
耳で聴くホラーは格別です。
しかし、この話、ゾワっとくる怖さの中にも、ほっとする温かさも感じさせてくれます。
あらすじ
雨の日に鈴の音が鳴れば、それは怪異の始まり。極上のエンターテインメント
叔母から受け継いだ町屋に一人暮らす祥子。まったく使わない奥座敷の襖が、何度閉めても開いている。
(「奥庭より」)
古色蒼然とした武家屋敷。同居する母親は言った。「屋根裏に誰かいるのよ」(「屋根裏に」)
ある雨の日、鈴の音とともに袋小路に佇んでいたのは、黒い和服の女。 あれも、いない人?(「雨の鈴」)
田舎町の古い家に引っ越した真菜香は、見知らぬ老人が家の中のそこここにいるのを見掛けるようになった。
(「異形のひと」)
ほか、「潮満ちの井戸」「檻の外」。
(「BOOK」データーベースより)
感想/ネタバレ少(ゾクゾク、温まる)
まず「営繕」という言葉が聞きなれないですが、建築物を建てたり、修繕することで、この営繕を仕事にしている「営繕屋」尾端さんが、家にまつわる怪奇現象をゆるりと解決していきます。
尾端さんは怪異イコール悪い物、さぁお祓いしましょう、退治しましょうと問答無用に消し去ろうとするわけではなく、家を営繕することによって怪奇現象の起こり方をちょっと変化させ、その家に住む人を悩ませないようにします。
怪異は消えるわけではなく、その家に住む人に影響を与えないようにし、お互いに住み分けるような感じ。
1話1話の家にまつわる怪奇現象はおどろおどろしく、恐る恐る聴く感じですが、尾端さんが出てくると、ちょっと張り詰めた感じが緩み、ほっとし、聴き終わる頃には、ほっこり心を温かくもしてくれます。
Audibleで聴いた感想
いつもよりゆっくり目に聴くと雰囲気よく(ホラー感がでて笑)この世界観にひたれます。
怖かったり、ほっとしたり、感情を揺り動かされるので話に引き込まれます。
ナレーターの話し方も聴きやすいのでお勧めです。
聴く際のポイント
「聴く読書」の中には、聴き始めから、すーっと話が頭に入ってくるものと、入りづらいものがあります。
話の聴き始めに話が頭に入ってこないな、、と思ったら↓
冒頭の聴き始めは
話の流れをつかむまでは(登場人物、背景など)
・冒頭部分を何度か聴きなおす。(私は冒頭部分5分程度を2、3度聴きなおします)
・速度は速めない。(私は1~1.2倍速で聴いています)
話の流れをつかむと、速度を上げても理解しやすいです。
冒頭部分をそのまま、なんとなく理解しながら聴き進めても、だんだんと話は頭に入ってくるようになりますが(大事なことは、何度か繰り返し出てきますので。しかし、伏線は聴き逃したら終わりです泣)、冒頭部分をちょっとマメに聴くことで、ぐっと聴きやすくなり、最初から話に入り込めますよ。
もしも内容が掴めなくなってきた、わからなくなってきた、、( ノД`)シクシク…と思ったら
聴く速度を少しゆっくりすると、思考する余裕が生まれてくるので、ぐっと聴きやすくなります。私は普段1.5倍速ですが、これを1.2倍速にするだけで違います(たったの0.3倍速遅くしただけですが、だいぶゆっくり感じられます)。
こんな感じで私は聴いています。これは良さそうだなと思うところがあれば参考にしてみてください♪
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本の情報
著者:小野 不由美
出版社: KADOKAWA
文庫本:2018/6/15発売、 288ページ
オーディオブック時間:6時間58分
ナレーター:望田 ひまり(声優)
オーディオブックの再生速度は、わりとゆっくりめなので、2倍速でも聴きとりやすいです。
徐々に速度をあげてみて、自分の聴きやすい速さで。
今回、私は1.2倍速で聴きました。言葉の聴きとりやすさ、理解しやすさが、私にはちょうど良かったです。2.0倍速でも聴きづらくはありませんが、ちょっと想像しながら聴くには、1.2~1.5倍速が私にはあってそうです。
最後に
ホラー小説は読むのもいいですが、耳に直に語られる「聴く読書」も雰囲気いっぱいでかなりお勧めです。涼しくなりますよ。
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小野 不由美のAudibleで聴ける作品
(2024年7月12日時点)
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この記事が少しでもお役に立てたら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!