『ここはさくらほいくえんです。
さくらほいくえんには、こわいものがふたつあります。
ひとつは、おしいれで、もうひとつは、ねずみばあさんです。』
の冒頭からこの話は、始まります。
試し読みができます⤴
このほいくえんは、悪いことをすると、押し入れに閉じ込められてしまいます。
そして、「ごめんなさい」というまで、外に出してもらえません。
どうでしょうか。他の絵本とは、ちょっと、出だしが不穏な感じがしませんか。
押し入れって、狭くて、真っ暗で、そこに入れられて、閉じ込められると想像しただけで、大人でもちょっと怖いかもしれません。
子供はどうでしょうか。
押し入れは、どこの家でもありますし、子供たちも想像しやすいですよね。
さて、この冒頭から話はどう展開していくのでしょうか。
まだまだ、怖い展開は続きます。
さとしと、あきらは悪さをして、押し入れに閉じ込められてしまいます。
そして、その押し入れの中に、ねずみばあさんが出てきて、二人を怖がらせ、そして、ねずみばあさんの住む地下の世界へと引き込まれていきます。
そこから、この二人の冒険が始まっていきます。(まだまだ、ハラハラドキドキは続きます。)
この冒険を2人で力を合わせて乗り越えることによって、つかむものがあります。
それが、この絵本の伝えたいことです。
絵本の読み終わりが楽しみです。
ねずみばあさん
試し読みができます⤴
さくらほいくえんの怖いものの1つが、ねずみばあさんです。
先生たちのやる人形劇に出てきます。
ねずみばあさんが猫をにらむと、猫は動けなくなってしまいます。
子供たちは、キャーキャー怖がりながらも、その劇を楽しみに見ているようです。
そして、悪さをした、さとしとあきらが閉じ込められている押し入れに、ねずみばあさんが出てきます。
そして、ねずみばあさんはたくさんのねずみを従えており、悪さをする子供を食べようとしたり、ねずみに変えようとしたりします。
この絵本の著者の古田さんと田畑さんが、絵本製作の取材のために訪れた保育園で先生たちが『ねずみばあさん』の劇をしていたそうです。その劇が面白かったそうで、そして、子供たちが怖がって見ているということを聞いたことが発案となって、この『おしいれのぼうけん』に、ねずみばあさんが描かれることになったそうです。
伝えたいこと
おもちゃの取り合いでけんかしていた2人が、冒険がすすむにつれて、2人で力をあわせ、ねずみばあさんに立ち向かっていくことによって、たくましくもなり、絵本の表紙にあるように、二人の気持ちがガッチリと固く結ばれ、強い絆が生まれます。そして、相手を想う思いやりも育まれていきます。
幼かった2人はこの冒険を終えることによって、一回りも二回りも大きくなっていきます。
窮地に陥った時、誰かに頼るのではなく、子供たち自身で考え、協力し合って乗り越える強さを、子供たちは持っていることをこの絵本は教えてくれます。もちろん、私たち大人にもその力はあると思います
そして、大事なものって、そう簡単には手に入らない、大きな困難を乗り越えることによって、手に入れられるものなんだよということも知ります。
累計230万部を超えるロングセラー
1974年の刊行から40年、多くの子供たちに読み続けられてきました。
80ページと、とてもボリュームのある物語ですが、ハラハラドキドキさせられ、次の展開が気になり、ドンドン引き込まれるように読み進められます。
この絵本ができる誕生秘話も、この絵本同様、色んなことが巻き起こります。この絵本に込められた著者さんたちの熱い想いも語られています。
誕生秘話は→ こちら
対象年齢は?
対象年齢3歳から
著者は?
古田足日(ふるた たるひ)、田畑精一(たばた せいいち)
著者2人の他の作品
『ダンプえんちょうやっつけた』
『ロボット・カミィ』
『モグラ原っぱのなかまたち』
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最後まで読んでいただきありがとうございました♪